大根は干した方が栄養価がアップ？知られざる切り干し大根の栄養！

大根は晴れた日に干すことで甘みが増して、独特のお日さまの風味が詰め込まれます。
そして、もっと嬉しいことには、天日干しすることで生の大根にはない栄養素が、ぐ〜んとアップします！同じ大根なのにただ干しただけで　なぜ栄養が高くなるか、不思議に思いますよね。その理由は、太陽の光を浴びることで生の大根に含まれる本来の旨みが糖化され栄養がギュッと濃縮されるからです。水分を多く含む大根は、なんと根の部分は95％が水分でできています。ですから水分量が多い野菜は、干すと栄養価が高くなるのですね。特に大根の場合はその栄養価アップ率がスゴイのです！

「生大根」と乾物となった「切り干し大根」の栄養を比べてみましょう。生大根と同じ重さの切り干し大根を比較すると、
エネルギーは約15倍、
食物繊維は約16倍、
カリウム約23倍
鉄分は約49倍
カルシウム約23倍にもなるというデータがあります。
その他のビタミンやミネラルもぐんと増し、「生大根」はより栄養価の高い食品「切り干し大根」に生まれ変わるんですね！！大根を食べるなら栄養価の高い切り干し大根が良さそうですね！栄養が不足してるなと感じる方、ぜひ切り干し大根を食べましょう

生の大根の49倍の鉄分を持つ切り干し大根は　本当にすごいですよね！鉄分は女性が失いがちな栄養素のひとつで、思春期以降にはなんと女性の5人に１人が貧血と言われています。成人女性が1日に推奨される鉄分量は10.5mg なんですが、切り干し大根は100g当たりの鉄含有量は9.7mg と野菜の中でもトップクラスの鉄分含有量なんです！切り干し大根を100g摂取するのは難しいでしょうから、足りない分はお魚や牛乳などで栄養を補いましょうね！

上記で書いた通り、切り干し大根にすることでいろいろな栄養素が増えますね！高い栄養価は鉄分だけではなく　まだまだイッパイあるんです☆
次は、生の大根50ｇ・戻した切干し大根50g当たりの栄養価を比較してみます

高血圧を予防したり、筋肉の動きを良くしたりします。また老廃物の排泄を助ける効果もあると言われていますので、むくみなどにも効果的です。手足がむくみやすい方にも良いですね！

カルシウムは骨や歯などをつくっている栄養素です。体重の1～2％の重さで体内に存在しています。骨や歯を丈夫にする事で有名ですがそれだけでなく、動脈硬化や高血圧の予防、興奮や緊張の緩和などに効果があると言われています。

切り干し大根には不溶性食物繊維のリグニンが含まれておりそれがガンを予防する効果があると言われています。また切り干し大根に含まれる食物繊維のはたらきは、 腸の中で水分をたくさん含む（保水性）、 水分を含み数倍から数十倍に膨らむこと（膨張（ぼうちょう）性）この２つのはたらきで腸のなかの便秘のうんちはやわらかく、便秘解消にも良いということになります！

切り干し大根を料理で使う時は水で戻す必要がありますよね。いい感じで切り干し大根が戻されたら　このお水　捨てていませんか？？戻し汁は若干茶色っぽく特有の匂いがあるので使えないし栄養もない。。と思われがちですが、実はこの切り干し大根の戻し汁が　うまみもあるし栄養が詰まっているんです！！切り干し大根から出た甘味だけで砂糖を加えなくてもとても甘く感じるくらい美味しいんです。じゃあ　どうやって使うのか？ということになりますが　一番使いやすいのが　お味噌汁のだし汁に使う方法です。
あとは、この戻し汁に醤油を入れて味を調えるだけで煮物が完成してしまいます！炊き込み御飯のだし汁やカレーなどに入れても深みが出て良いですね☆戻し汁にも栄養はいっぱいなので　ぜひ活用してください