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だって大豆は食べられるのに!どうして発症?豆乳アレルギーの不思議

食物アレルギーは、様々な食品で起こる可能性があります。そして大抵の場合は含まれる共通の物質によって引き起こされるのですが、豆乳アレルギーは大豆が食べられるのに発症することがあります。今回はそんな豆乳アレルギーのちょっと不思議な現象を詳しく調べてみました。

豆乳アレルギー

美容や健康に意識の高い人は必ず飲んでいると言っても過言では無いイメージの豆乳です。豆乳のたんぱく質は植物性のたんぱく質でありながら動物性に近い性質を持ち、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを多く含み、抗酸化作用の大豆サポニンは老化を防いでくれます。

そんな素晴らしい栄養成分だらけの豆乳ですが、最近豆乳を飲む事でアレルギー反応を起こしてしまう人が増えていると言われています。

国民生活センターは12月5日、「豆乳」、「調製豆乳」、「豆乳飲料」やその他の大豆を主な原材料とする飲料を含めた「豆乳等」を摂取することで、皮膚や粘膜のかゆみ、赤み、腫れ、じんましん、呼吸困難といったアレルギー症状を発症したという相談が増えていることを受け注意を呼びかけた。

出典:http://news.mynavi.jp

この国民生活センターの発表は2013年の12月5日です。この時の発表は豆乳に限った発表のように思えますね。では、豆乳の原材料の大豆ではどうなのでしょうか?大豆や味噌、醤油などの食品では豆乳アレルギーは発症しないのでしょうか?

花粉症と豆乳アレルギー

国民生活センターは12月5日、カバノキ科の花粉に反応する花粉症患者が豆乳を飲むと、皮膚や粘膜のかゆみ、じんましん、呼吸困難などのアレルギーを起こす恐れがあるとして、注意を呼びかけた。リンゴやモモを食べて喉がかゆくなる人も、豆乳でアレルギーを起こす可能性があるとしている。

出典:http://kenko100.jp

この国民生活センターの発表は2013年の12月5日です。花粉症の患者さんが、豆乳アレルギーを起こすケースが多いのですね。

豆乳にはアレルギー反応が出るが、豆腐や大豆加工食品には無反応という事もあるようです。やはり単に豆乳に含まれる何かの成分に反応しているのではなく、カバノキ科の花粉に花粉症を持っていることに関係がありそうです。

また、同じ豆乳でもアレルギー反応が出てしまう豆乳と、アレルギー反応が出ない豆乳がある人もいます。どの商品でどんな反応が出るのかを知っておくのも大切な事です。

大豆加工食品で豆乳アレルギーが出ない理由

大豆に含まれているタンパク質は加熱や発酵で活動力が失われやすいことから、みそや納豆ではあまり症状が出ず、液体で加工の程度が低い豆乳で強いアレルギー症状が起こりやすいことと関連しているのではないかとの見方を示している。

出典:http://kenko100.jp

加熱や発酵などの加工が少ないために豆乳でアレルギー反応が出てしまうのですね。味噌や醤油に対してアレルギー反応は出なくても、豆乳アレルギーの症状のある人は、えだまめやもやし、豆腐などでアレルギーが出るケースもあります。

そうすると。豆乳アレルギーを持っている人は、やはり大豆加工食品を食べる時には注意が必要だという事ですね。

豆乳アレルギーの人が気を付ける事

では、実際に豆乳アレルギーになってしまった場合、どのような事に気をつけるべきなのでしょうか?

① 豆乳アレルギーの人は、豆腐や枝豆、もやしにも反応する恐れがある。
② 大豆アレルギー検査では陰性になる場合があるので、豆乳で検査をする必要がある。
③ カバノキ科花粉症や果物アレルギーがある人は、現在豆乳のアレルギーが出ていなくても
  将来発症する確率が高い。

豆乳アレルギーの人が何よりも一番に気をつけることは、アレルギー反応が出てしまう豆乳は口にしない事です。自分の状態を分かっておく事が重要ですね。

アレルギーと上手に付き合って生活の向上を目指そう

豆乳に限る事ではありませんが、アレルギーを持っている人は、食べられる食品が限られてしまうので、食生活に不便を感じることが少なくありません。しかし、アレルギーは発症して重症化する恐れがあるので、決して軽視をしてはいけません。

アレルギーに不安のある人は、医療機関でしっかりとした検査をしてもらって、自分の状態を把握しておく事が大切です。食べられない食品は無理をせず、食べられる物を見つけていきましょう。

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